塩谷町民指定廃棄物最終処分場反対同盟会内 I Love Shioya「いんねの会」有志一同
このたび、塩谷町は東京電力福島第1原子力発電所事故で発生した放射性物質に汚染された「指定廃棄物」の最終処分場建設の候補地とされました。
塩谷町は那須連山と日光の峰々に連なる高原山に抱かれた清流と山里を財産とするしかない、栃木県内でもとても小さな行政規模の町です。日本名水百選に選ばれている尚仁沢湧水を汲みに訪れる人こそ絶えない塩谷町ですが、他の町村同様高齢化をはじめとする様々な難題を抱えています。そして今回の候補地問題です。原子力関連問題の根本的な施策を持たないまま成り行き任せに突っ走る国や環境省の姿勢を正し、関東平野の水の故郷とも言える高原山の中腹標高およそ600mのところに放射性物質で汚染されたゴミを埋めて何世紀もの未来まで国は安全を保障できるのでしょうか。住民でなくとも誰が考えても答えは明白です。塩谷町民、塩谷町出身者、塩谷町を愛する者、そしてこどもたちの未来を憂える者が力を合わせ、知恵を集め、涙をこらえて今奮い立とうとしているところです。
ご存じのように、隣接する矢板市が、突然の候補地の通告に、驚き、怒り、命を守るため反対運動を展開されました。その後環境省が矢板市を候補から外し白紙に戻した理由は明確ではありませんが、隣接地域として充分な反対活動が出来なかった事を大いに反省しなければなりません。
今回環境省は戦略を変え無意味な項目の数字をあげつらい、矢板市のすぐ隣のわが町塩谷町を候補地としてまいりました。さらなる弱い者への狙い撃ちとも思える今回の候補地再選定の通知に塩谷町民は驚きと悲しみに震えております。
絶対安全と言っていた原発事故が現実に起きました。福島の広大な国土と生活を半永久的に奪い去ったばかりか、汚染を拡散させる可能性のある乱暴な施策で不安と恐怖を拡散し続けています。
その国は凝りもせず再び絶対安全と言い募り県内の高濃度に汚染された指定廃棄物のすべてを、水源の山に運び上げようとしています。
私達は国の言う「絶対」を決して信じることはできません。
イワナやヤマメを育てながら田畑を潤し、関東平野に広く流れ下る荒川や鬼怒川は、かろうじて無事に残されたかけがえのない共有の命の財産です。
命の水を生み出す源の地を国が言う「絶対安全」に委ねるわけにはいかないのです。
これ以上壊さずに未来へと手渡すために、皆様の知恵と力を私達にお貸しください。
受け入れに困惑されている自治体の方々、住民の方々、広く首都圏電力消費地の方々、全国の方々、国政に名を連ねている方々にも、広く更なる英知を希望するものであります。
以上、放射性物質汚染指定廃棄物最終処分場候補地に塩谷町が選定されたことに断固反対します。
1.私達は国の言う「絶対」を信じることはできません。
1.水は未来への共有の命の財産です。高濃度に汚染された指定廃棄物を、水源の山に運び上げることを許しません。
1.なぜ反対活動をしなければならないか、塩谷町民と有志の思いを「宣言書」として別紙に明記いたします。
平成26年8月9日
「いんねの会」有志一同
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